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第三章・19

 この私を脅迫?   おもしろい。できるものなら、やってもらおうではないか! 「恐れながら陛下に、もう一度あのジェットコースターに乗っていただきます!」 「何ィ!?」  さあぁ、とフォルツァの顔から血の気が引いた。  恐るべきあの乗り物。  死ぬかと思った。  この世界一強大な私に、生まれて初めて恐怖を植え付けた、あの忌まわしき乗り物!  大人しくなってしまったフォルツァに、侍従はようやくいからせた肩を下ろした。 「おのれ、ジンガラ!」  結局今回の騒動で唯一フォルツァが得たものは、ジンガラという憎き男の名前のみであった。

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