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第四章・24
服を脱ぐのももどかしく、二人はベッドに倒れ込み口づけあった。
暗がりの中、互いを求め合う水音だけがやけに響く。
ベッドサイドのランプを灯すと、淡い光の中のパッサカリアは顔を背けた。
「見ないで」
「今、すっごくエロい顔してるね♪」
その瞳も唇も、濡れて艶やかに光っている。
大きな掌でその顔を挟み込み、ジンガラは激しく口づけ、舌をひねり込んだ。
「んんッ。ん、ぅ。ふッ」
「パッサカリア」
キスをしながら服をどんどん剥がしてゆくが、彼に嫌がるそぶりはまるで見えない。
いや、それどころか自分から袖を抜き、体をずらして手伝ってくる。
「どしたの、ホントに。あらら、もうこんなになっちゃって」
まだ触れてもいないのにパッサカリアの乳首は赤く染まり、性器は蜜をにじませている。
「もう、ダメ……早く、挿れて……」
欲情した声でそう言うと、パッサカリアは腹這いに伏せ、腰を高く上げた。
薄赤い秘所が、まるで息づくように蠢いている。
「や、ちょっと。順序ってヤツあるでしょ~?」
「お願い。欲しい」
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