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第四章・25

 前戯もなしで、というのはちょっと不安だった。いきなり挿れると、痛いだろうに。  それでも構わない、とパッサカリアは言ってくる。  これはもう早く突っ込んで、楽にしてやった方がよさそうだ。 「痛いかもよ? ゴメンね」  たっぷりローションを使って、ジンガラはパッサカリアの体内に杭を打ち込んでいった。  ず、ず、ずずッ、と挿入るたびにパッサカリアの細い背が反り、甘い悲鳴があがる。 「あぁ、あッ。ジン、ガラ……ッ」  後ろからなので挿れやすい事と、痛みがさほどひどくない事が幸いだ。  きっとパッサカリアは、満足げな顔をしているに違いない。 「これで終わりじゃあないんだからね。こっからがイイんだからね!」  ジンガラは腰を思いきり引き、再びすぐに奥へと突っ込んだ。  ぐちゅり、とローションの音が派手に鳴り、パッサカリアの下半身が大きく揺れた。 「あぁッ!」 「あ~。内、とっても熱くなってるね。蕩けちゃいそう♪」  熱いパッサカリアの体内に、ジンガラはもっと熱く焼けた肉茎を何度も何度も抉り挿れた。  その度に嬌声が上がり、パッサカリアが髪を振り乱す。 「あッ、あッ、いい……すごく、いい……ッ!」 「ホント? 嬉しいね~」  だが、こんなにも燃えて、とろっとろのパッサカリアの顔が見えないのが残念だ。  ジンガラはパッサカリアの腹の下に腕を差し入れ、繋がったまま体位を変えた。  パッサカリアが仰向けになり、その顔をすっかり晒す。  思った通り、瞼と唇を薄く開け、絶頂を迎える寸前の色気を醸していた。  ジンガラはパッサカリアの両脚を大きく広げ、肩に担いだ。接合がさらに深くなり、パッサカリアはその身を跳ねて悲鳴を上げた。 「あぁッ! そんな。そ、んなぁッ!」 「もっともっと悦くなるからね。覚悟してね♪」

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