101 / 104

第四章・26

   深く挿れたまま、ジンガラの腰が円を描くように動く。  体内をかき回され、敏感な部分に硬い先端が擦りつけられる。 「あ、はぁッ! やぁ、あ、あぁあ!」  ジンガラの腹で擦られるパッサカリアの性器から、淫蜜がふんだんにこぼれる。  もっともっとと腰を振ると、ぐちゅぶちゅと卑猥な音があふれかえった。  それを恥じてひるんだパッサカリアの動きを続けさせるように、ジンガラが腰にまわした腕を揺すってきた。 「ちゃんと動いて。そしたら、もっと悦くなるから」    互いに、腰を打ちつけ合うようにして快楽をむさぼった。  体の中のジンガラが、どんどん硬く太くなってゆく。  それを感じるたびにパッサカリアは首を反らせ、切ない息を吐いて彼を呑み込むように腰を入れた。 「あ、あぁ。もう……もう、ダメッ!」 「いいよ。イッちゃっていいよ」  振り絞るような声でジンガラの名を呼びながら、パッサカリアは果てた。  びくびくと、何度も引き攣りながら、たっぷりと吐き出した。  ふぅ、と体から力の抜けたパッサカリア。  その柔らかな体を揺さぶりながら突き入れ続けることが、ジンガラは好きだった。

ともだちにシェアしよう!