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【4】交際ぶっ飛ばして結婚したい
「違う。お前だお前。」
「…は?すまん。何だって?」
好きなのは嘘じゃない。
取り下げる必要などない。
自分自身の背中をたたく。
春日がもう一度俺の言葉を聞きたがっている。
言ってやれ。
お前が好きだとお望み通りもう一度言ってやれ。
心臓が、すさまじい勢いで打ち付けてくる。
落ち着け心臓。
「結婚しようぜ春日。飯は俺が作る。」
…あれ?
好きだと言おうとして間違えた。
告白した後は交際を予定していたのだが、色々すっ飛ばしてしまった。
まぁ、良い。最終的には結婚だ。
男同士だがそれがどうした。
俺は法律などに縛られねぇぞ。
兄崎はそう結論付ける。
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