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監禁

「今日、時間あるかな?」 あいつからのメール。 「じゃぁ、いつも通り、家でいいか?」 いつもの誘いにいつもの答えで返す。 さて、今回はちょっと長かったな。 つい口元がにやける。 今日は金曜日だから、いつも通りの泊り決定だな。 今回はどんな風に慰めようか? 高校の時に知り合ってから、十数年。 自分の気持ちを押し殺して親友として付き合い続けてきた。 彼女ができたという報告を受け、失恋したと言っては家に転がり込んでくるあいつを毎回慰めてきた。 さて、酒や肴はいつも通りあいつが買ってくるだろうから、明日の朝食用に何か買っておくか。 そんなことを考えていたら、今日は何か機嫌がいいんですねって後輩に言われてしまった。 会社の帰りに家の近くのコンビニにより、いつも通りに二人分の朝食用のパンを買う。 戻ってスーツを脱ぎ、部屋着に着替える。 あいつの分の部屋着も用意して、皿やグラスをテーブルに出す。 丁度準備が終わったところでピンポーンとチャイムが鳴った。 ちょっと待ってろと鍵を開けて扉を開くと、酒と肴のたんまり入ったビニール袋を両手に持ったあいつが立っていた。 袋を一つ受け取り、部屋の中に入れる。 鍵はかけておいてくれと言うと、あぁと言って鍵を閉めて靴を脱いで部屋に上がる。 いつも通り、酒や肴をセッティングしている間にシャワーを浴びて俺が出した部屋着に着替える。 先に少しやっとくと言うあいつを部屋に残し、俺もシャワーを浴びるとタオルで髪を拭きながら部屋に戻る。 「ほら!」 グラスに入れたビールを手渡され、あぁと受け取ると、お疲れさんと軽くグラスを合わせる。 ごくごくと喉を鳴らして一気に飲み干すと、あいつがビール缶を持って、ん?と聞いてくる。 あぁとグラスを差し出しビールを注いでもらう。 それを一口飲むと、後は手酌でとあいつが持っていたビール缶を俺の前に置く。 「それで?」 肴をつまみながら話を切り出す。 これもいつも通りの二人のルーティーン。 しかし、この後のあいつから出た言葉は思いもかけない想定外のものだった。 「結婚が決まった。」 「あぁ、それはご愁傷…え?結婚?」 「いまつきあっているのとタイミングが合ってさ。するか?みたいな感じで。まぁ、これでお前にこうやって迷惑をかける事もなくなるって事だな。」 今まで悪かったなと照れ笑いを浮かべて酒を飲み干す。 「よか…ったな。」 何とかそれだけ言うのがやっとだった。 あいつがどうして結婚することになったか、むこうの親にあいさつに行った時の事とか色々と話していたが、相槌は打っていたものの何も耳には入っていなかった。 照れくささを隠すためかいつもよりピッチも早く、つぶれてテーブルに突っ伏して寝ているあいつを見ながら、ずっと考えていた計画を実行することにした。 あいつが開かずの間と呼んでいるいつもカギをかけておいてある部屋の前に行くと、持ってきたカギを鍵穴に差し込んで回す。 ドアノブを握って力を入れるとガチャっと音を立てて扉が開き、すぐそばにある電気のスイッチを付けた。 少し暗いオレンジ色の明かりがつき、部屋の中がぼわーッと照らし出される。 真ん中に大きめのベッドが一つ。 その隣には大きめのサイドテーブルが置いてある。 壁際の棚には多種多様の俗にいう大人のおもちゃってやつが並んでいる。 その中からチェーンのついた手枷と足枷を選ぶと、それらをベッドに取り付ける。 再び棚からローターやバイブを何個か取り出す。 それをベッドわきのテーブルに置くと部屋から出た。 リビングに戻り、あいつの寝顔を眺めた。 本当にやるのか? バレたらどうするんだ? 犯罪だぞ。 分かっている。分かっていても、もう後戻りはできない。 あいつの肩を軽く叩き、起きろよ、風邪ひくぞと声をかける。 何かを言ったようだが、寝ぼけていてよく聞こえない。 ほら、行くぞとあいつの腕を肩にかけ、ぐっと立ち上がる。 そのままずるずると引きずるようにして、先ほどの部屋に入った。 ベッドに寝かせると、ごろんと横向きになってすやすやと寝息を立てる。 それを仰向けにして、先ほどベッドに取り付けた枷をカチャカチャとつけていく。 「何してるんだ?」 眠そうな声であいつが尋ねてきた。 寝ていたと思っていたので一瞬ドキッとしたが、すぐにまた寝息を立て始めたあいつを見て、ほっと胸をなでおろす。 服を持ってきたハサミでジョキジョキと切ると、全てを外してごみ箱に捨てる。 下着に手をかけた瞬間、ドキドキと胸が高鳴って一瞬逡巡する。 首を横に振り、それもハサミで切った。 パラッとはだけてあいつの性器が目の前に晒し出された。 ごくりと喉が鳴る。 風呂やトイレで何回か目にはしていたが、こうやってじっくりと見るのは初めてだった。 そっと手を伸ばし、それを下から掬い上げる。 「んん。」 あいつが声を出した。 一瞬取り落としそうになる。 それに棚からとってきたベルトをきつめに取り付ける。 そっとベッドに置くと、今度は乳首にローターから出ているクリップを挟んで取り付けた。 「なに?痛いよ。」 あいつが眠そうな声で訴えた。 「ちょっと、いいことしようと思ってな。」 そう言うと、フーンと言って再び寝息を立てた。 おいおい、あまりにも俺を信用しすぎだろ?と心配になるが、今更遅いかと苦笑して手を進める。 ローションを指に垂らしあいつの膝を曲げて尻に指を這わせていく。 少しずつ穴の中に指をずずと沈ませていく。 酔っぱらっている為か、思っていたよりも簡単に俺の指を飲み込んでいく。 「んあっ!」 さすがに尻の穴への刺激に驚いたあいつが目を開けた。 「おいっ!何を…あっ、やめっ…ろ、バカ…あぁ」 「何を言っているのかわからねーよ。静かに待ってろ。」 そう言ってテーブルからローターを取ると、ローションを垂らして指を引き抜いた後の引くついた穴にぬるっと入れた。 それを青ざめた顔で見ていたあいつが、いきなり足をばたつかせた。 しかし、その足はベッドに足枷で制御されているため、俺に当たることは無い。 「おまえっ!」 ギラギラとした目で俺を睨むが、ふっと天井を見たあいつが顔を真っ赤にして体をよじらせた。 それはそうだろう。天井にはこのベッドと同じサイズの鏡が取り付けてある。 あいつは自分が今どんな格好でいるのか見てしまったのだ。 俺が乳首を挟んでいるクリップを指で弾く。 「ひあっ!」 初めての刺激に声が出る。 「いい格好だな。」 そう言ってにやにやと笑う俺をぐっと睨むと、 「俺の事嫌いなら、そう言えばいいだろう!こんないやがらせするなんてっ!」 そうわめくあいつの顔をなでながら 「嫌いだなんてあるわけないだろう?お前を愛しているんだよ。ずっと我慢してた。」 「はぁ⁈それで何でこういうことすんだよ?」 「お前が結婚するって言うからだろ?結婚して誰かのモノになってしまう位なら、この部屋に監禁して俺のモノにする。ずっと考えていたんだ。」 「まさか、俺のための開かずの間だったのか?」 うんと頷くと、バカかとあいつが呟いた。 「バカなのは百も承知だ。何度も何度も考え直した。だけどこれしかなかったんだ。」 そう言うと、手にリモコンを持った。 それを見たあいつが、体をばたつかせる。 「…っめろ!やめろっ!!…あぁぁぁぁーーーーーっ!」 グイっとひねったローターからの刺激にあいつの体が跳ね上がり、その口からは叫びにも似た声が溢れ出る。 びくびくと性器が痙攣するがベルトで抑制されているため、精液を吐き出すことはできない。 そこにつながっているリモコンを手に取ると、それを見たあいつが首を横に激しくふり、やめろと騒ぎ立てる。 「そんなお願いの仕方じゃ、ダメだろ?」 そう言ってこちらのスイッチも押す。 「う…あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」 叫んでも体をばたつかせても出せない状況に体の痙攣が止まらない。 ペロリと舌で唇をなめ、ごくりとつばを飲み込む。 「なぁ、どうして欲しい?」 そう言って、性器の方のスイッチを一度切る。 「もう、やめ…っ!」 再びスイッチを入れる。 体がのけ反り、声にならない悲鳴を上げる。 そそり立った性器を指でなぞり上げると首を横に振って涙を流す。 「やめ…ろ」 「そんなんじゃやめられないよ。ちゃんとお願いしてどうして欲しいのか言わなきゃ。」 そう言うと今度は上から下になぞっていく。 ぞくぞくとした快感に背中を震わせる。 それを見ながら先端の部分にテーブルに置いてあったローターを当てた。 「うぅぅぅあぁぁぁぁぁぁ!!」 野獣の咆哮のような悲鳴に、さすがにまずいかなと棚に置いてあった猿轡を持ってきた。 着けようと顔をこちらに向けさせると、あいつの口からお願いと言う言葉が聞き取れた。 「何?」 「おね…がいだから、イかせてくださ…い。」 「へぇ?お願い上手くできるじゃん。だったらご褒美上げなきゃな。」 そう言って全てのスイッチを切ると、尻に入っているローターをスポンと取り出して、自分の熱くドクドクと脈打つ性器を手に持って尻に当てる。 その感触にあいつの目が見開き、やめてやめてと喚きだした。 その声にチッと舌打ちをすると、テーブルに置いた猿轡を掴みあいつの口に無理やり装着する。 んーんーと猿轡の中でくぐもった声を出し、涙を流して嫌がるあいつの尻に再び性器を当て、一気に奥まで貫いた。 「あーーーーーーーーーっ!!!」 と、あいつが断末魔のような叫び声をあげ、俺が猿轡の上からその口に自分の口を被せた。 そのままで腰を動かすと、その動きに連動するようにあいつの口からあっあっあっあっと甘い声が漏れ出る。 そのうちそれが激しくなり、俺がイク直前にベルトを外すと白く濁った精液を勢いよく放出して果てたのを見て、俺もあいつの中に放出した。 「最悪だ。」 ベッドに括りつけられたままであいつが言う。 「悪かったとは思っているが、お前をここから出す気はない。」 話をしながら、あいつの体を濡れタオルで拭く。 「はぁ?犯罪だぞ!分かっているのか?」 「あぁ。」 「はぁ、悪かったよ。俺が悪かった。」 「何の話だ?」 「結婚も彼女も嘘なんだよ!」 嘘つくな!と言うと、俺も同じなんだよとあいつが言う。 「俺もお前がずっと好きなんだよ。だけど、どうしようもないじゃないか⁈」 そう言って横を向く。 「本当に?」 信じたい気持ちが信じられない気持ちに打ち勝とうとするが、あまりにも自分に都合がよい展開にやはり信じられないとあいつに言った。 「どうしたら信じてくれる?」 そう言うあいつに分からないと答えた。 何をしてもこの場だけならいくらでもできるだろう。 どうしたらいいのかわからず途方に暮れる。 「じゃあ、お前が信じてくれるまで、俺はこのままでここにいる。」 「何言ってるんだ?」 「だから、お前が好きなようにしていいって言ってるんだよ。」 顔が真っ赤になっていく。 「今はフリーで仕事をしてる身だからな、俺がいなくても誰も心配しない。それで一か月でもここにいて誰も俺を探すような事がなければ、それが俺に彼女がいない証拠にもなるだろう?」 そう言って、どうする?と俺に尋ねた。 暫く考えてその案に乗ることにした俺があいつの体に再びクリップやローターをセッティングしていく。 「本当にするんだな。」 そういうあいつに当たり前だろと言うと、手に持ったリモコンを少し回した。 微弱な刺激に少し腰をよじるあいつを見ながら、 「こんな風にずっと閉じ込められるんだぞ?」 そう囁くと、 「実は、嫌いじゃないみたいなんだ、お前にこうされるの。」 息を荒くしながら答えた。 その証のようにほの暗い部屋の中で、そそり立っているあいつの性器を指で軽くはじくと、お休みと言い残して部屋を出た。

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