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第19話

冬夜に、おや、親父のこと、と、と、扉の事、聞いて、あと、…あ、と、スマホ……スマホ、取り返し、て……うわっ、あー。考え、が… 「クロ〜?戻ってきたよ。」 「はぅっ、あ゛、ーーーっ!!冬夜っ、と、とめ゛、って…っ!」 「ふふっ…」 昨日と同じ体育倉庫、冬夜がうっとりと天使のように優しく笑う。その先には、冬夜の足元で転がる俺がいた。仰向けに手は一括りにされ柱に繋がれて、左足は自由だが右足は両手同様、同じ柱に繋がれて不自由だ。その格好で、全裸の俺は陸に打ち上げられた魚の様に痙攣していた。 「ふっ、う、…っ、だっ、」 「だ?」 「出したいっっ…!」 それに加えて、後ろに突っ込まれたものがぐりぐりと止む事なく前立腺を刺激するし、乳首にも変な…ローターつけて、極め付けに尿道には線がされてる。まるで変質者だ…。ここ、職場だぞ…。俺は唯一自由な足で、なんとか自分を隠そうと四苦八苦しながらも、冬夜に縋った。 「あはっ、そう?もう限界?まだ2時間だけど。弱くなった?」 「ん゛、もう、これより…っと、冬夜としたいっ、…!」 「ははは、そう?」 冬夜は「そうかそうか」と笑い、かがみ込んで、キスをしてくる。冬夜の長い舌が、我が物顔で俺の口内を貪る。 「ふっ、」 「はっ、うっとりしちゃって…物欲しそうな顔…。」 冬夜が満足すると、俺の後ろに手がかけられ、ずるりと入っていたものが抜かれた。 「じゃ、入れてあげるね。」 「え?!ちょ、…っ!〜〜っつ!」 ずぶずぶと、身体が不自由で大半の玩具が付いたままの俺に、冬夜は強引に挿入してくる。 「あはっ、すんごい!うねって、きもちっ!」 「なんっ、〜〜っ、ちがっ、付いてんのっ、とってっ!!…ぬ、ぬいっ、てっ!」 「我がままな。クロが俺としたいって言ったんだろ。」 いや、色々玩具を取ってもらう口実に決まってんだろ!冬夜は俺の自由だったはずの足を掴み、ぐちぐちと動かし始める。あうっ、ほんとっ、コイツ…。 「あっ、う゛わっ、…っ、やめ、動くなっっ!」 「えー?。」 「ん゛ーーーーっつ!も、やめっろ、やめっ、〜〜っつ!」 「あはっ、出せもしないのにイキ過ぎー。いや、出せないからか?」 相変わらず綺麗な顔で、えげつない。まず、動くのをやめろ。 「あぐっっ!〜〜っ!!…はぅ゛っつ!」 「てか、Ωとかいうのになって余計敏感になった?あんだけ開発してあげたのに、まだ上があったんだね。」 ぁ゛ー。 俺を縛る縄がギシギシという。もはや意味のない言葉と涎を垂れ流し、俺は訳もなく頭を振る。 冬夜は独り言の様に呟いた。確かに、1番最初にされた時は吐いた。なのに、いつの間にかこんな…。気持ちいい。 「はぁっ、…」 「〜〜っ!ふっ、ぁ、あ゛、〜っ!!」 「ふふっ、あーあ、どろどろ。可愛い。」 容赦ないことをしている割に、優しくふわりと頬を撫で、またキスを落としてくる。俺がまた絶頂を感じてギュッと体を硬らせると、冬夜がふっと笑った。 「……はぁ、どうせ、獅子が欲しいってものは、誰にも奪えない。王様が欲した時点で、それはもう王様のもの…」 「んっ、あ゛、〜〜〜っ!……!!」 冬夜がかがみ込んできて、俺の顎を持つ。冬夜の座った目と目が合う。いつもと雰囲気の違う冬夜に、飛びかけた頭が現実に引き戻される。 「はっ、…っ、ねぇ、もっと顔を見せてよ。」 「う゛、ぅあっ、…っ!」 「今の瞬間、クロは、俺のもの……。俺だけの、でしょ。」 冬夜が何かぶつぶつと言う、俺に言ってる様で言っていないようで…怖い。 冬夜が俺の垂れた涎を舐めながら、口に口付けてきた。ぐちゅりと涎を溢れさせ、冬夜の舌が口内で動く。 「はぁっ、…、ね、クロが、おかしくなったら……」 「あぅ゛、」 「もう、煌が興味なくす位になったら、……いいのかな。…でも、クロが人形になっても、煌は……。」 冬夜の顔が、ぐっと歪んだ。なんだ、続きを聞くのが怖い…。 「あぅっ、だ、だ…したっ!だ、っ〜〜っ!」 「ん?あ、ごめんごめん、忘れてた。」 俺は溜まらずに漏らした。ブツブツと言っていた冬夜が、ハッとしてようやく俺の言葉に気づき、俺の尿道の栓を掴む。 「あぅっ、あ゛……」 ゆっくり、ゆっくり、勿体ぶる様に引かれる。体が、怖いくらいに震えた。 「ふふ、そんなに抜いて欲しいんだ?」 「ん゛っ!ぬ゛いてっ、ぬ゛いてっっ!」 俺はぶんぶんと頭を縦に振った。 「好きって、俺だけって言っ「好き好き好きっ!冬夜だけっ、〜〜っ!好きっだっつ!!」」 「ははっ、そんなにか。」 俺はがっつく様に言い放つ。早く、早く早くっっ!! 「でもなんか、嘘っぽいなー。」 唇を尖らせ、冬夜は言った。そして不満を露わに、俺の尿道に再び栓を鎮めてくる。 「ふっ、…っ、好きっ、……!〜っ!ふっ、もっ、ゆるっしてっ!〜〜〜っ!あ゛ぐっっ!好きっ…」 「ふーん?明日も会って、セックスしたい位?」 冬夜は俺の頬をまたするすると撫でた。 「ゔんっ!」 俺はその手を逃すまいと、自らその手に頬ずり答えた。すると、幾分冬夜の声が明るくなる。 「ふふっ、本当?明日、予定ない?会う?」 「ゔんっ!!……っ、もっ…、冬夜ぁっっ!」 「あははっ、ごめん。ごめんね。こんな事したくないんだけど…、つい、不安になっちゃって…。ほら、ちゃんと抜いてあげる。」 「ーーーっ!」 次は、冬夜の言葉通り、ずるりと一気に抜かれた。

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