5 / 8
第5話
「うわ、ここまで小さくなってる! かわい――ぶふっ!」
ぶかぶかのボクサーショーツを引っ掛けた足が、俺の顔面に容赦なくめり込んだ。
「思ってもそれだけは言うな……!」
「ごめんなひゃい」
真摯な気持ちを込めて謝罪し、足首からパンツを抜き取る。
纏っていた最後の布を失った身体が、ぶるっと震えた。
細い脚の間に佇むそれは、勃ちあがる気配すらなく、へにょっと倒れている。
今すぐにでも弄くり倒してやりたいのを我慢して、きゅっと合わさった唇にキスを落とした。
僅かに生まれた隙間に舌を滑り込ませ、熱い口内を舐めまわす。
理人さんはひたすらにギュッと目を瞑って、それでも応えようと必死に幼い舌先を伸ばしてきた。
それが、たまらなくかわいい。
「いっ……!」
脇腹を揶揄っていた手をずらして胸の頂を摘まむと、理人さんがパチッを目を開いた。
揺れる視線が、ありったけの恐怖を伝えてくる。
うーん、これは本当に思ったよりやばいかも。
うっかり変な性癖に目覚めそうだ。
「気持ち良くないですか?」
「なんかくすぐったい……」
「悪くはないんですね?」
「そりゃそうだけど……あっ」
指先に力を込めると、アーモンド・アイに透き通った感情がなみなみとこみ上げてきた。
いい加減にしろと怒られるかと思ったけれど、理人さんは細い腕を伸ばして俺に抱き着いてきた。
ああ、だめだって、もう。
「かわいすぎ……」
耳の後ろに口づけを落とし、ぴくんと跳ねた身体を腕の中に閉じ込める。
そして、頬へ、首筋へ……忘れがちな鎖骨を掠めたあとで、まるで生まれたての果実のように小さなそこへキス。
「あっ……!」
先端を啄むだけの刺激から、本格的な愛撫へゆっくりと、でも確実に変化させていく。
舌は筋肉だ。
その気になれば、自由自在に動かせる。
桃色の乳輪を覆うように口に含み、完全に閉じ込めてから突起の先端を舌で抉った。
薄い上半身が弓なりにしなり、湿った肌と肌が密着する。
「感じてきた?」
「んっ……んんっ……」
理人さんは必死に首を振るけれど、滑る下腹部が事実とは違うことを証明している。
逃げ出そうとするか細い身体に体重を乗せ、重なり合う股間をわざと小刻みに揺らすと、漏れ出る喘ぎがさらに淫らな色を帯びた。
「下、はぁっ、反則、だろぉ……っ」
「そんなルール決めてません」
「ん、んっ……や、やだっ、それやだぁっ……」
硬くなってきた乳首を右手と左手で丁寧に愛でながら、昂ぶり始めた熱の中心をわざと擦れ合わせる。
乾いていたはずのそこはやがて滑りを帯び、ぬちゃぬちゃと音を立て始めた。
ふたつの突起がぷくりと起ち上がり、指先で捏ねるたびに理人さんの内股が切なく痙攣する。
「理人さん」
「っ」
「かわいいです、理人さん……」
「それ、やめろ……っ」
「どれ?」
「名前呼びながら、そこ弄るなって言ってんだよ……!」
「ここですか?」
「んんっ……こ、こんのっ……あっ、はあぁん……っ」
「理人」
「だ、だからぁっ……」
「理人」
「や、やめろってぇっ……条件反射、しちまうようになるからぁ……!」
「なんですか、そのかわいすぎる理由」
「んっ……あ、あ、あ! もう、やめろよぉっ……」
「なんで?」
「乳首ちぎれる……っ」
ともだちにシェアしよう!