「理人さんの〝ハジメテ〟俺にくれるんでしょ？」 「だって、そんなでかいの、絶対入らない……！」 「え」 　 　濡れたアーモンド・アイに閉じ込められていたのは、元気になりすぎて今にもはちきれそうな俺の相棒だった。 　確かに通常運転時よりははるかに硬く、大きくなっているけれど、いつもと一緒……あ、そうか。 　理人さんが縮んでるから、相対的にでかく見えるんだ。 「痛いのやだ……っ」 「言ったでしょ。痛くしません」 「で、でもっ……」 「大丈夫、怖くない」 「な、なんでそんなっ……」 「大事にするって決めてますから」 「そのかお、ずるい……っ」 　どんな顔をしていたのか俺にはわからないけれど、とにかく理人さんはようやく理性を手放す覚悟を決めてくれたらしい。 　根元まで埋もれていた指を引き抜くと、自ら膝裏を抱え上げそこを露わにした。 　熟れた蕾が、盛り上がったり隠れたりを繰り返しながら俺を煽ってくる。 「後ろからじゃなくていいんですか？」 「いい……だって怖いもん……」　 「もん……」 　理人さんの言動がどんどん若返っている気がするのは、気のせいだろうか。 「佐藤くん見えないの怖いから……あ、あ、あッ」 　あてがった欲望をゆっくりと押し込むと、ミチミチと音を立てながら入り口が開いた。 「……っ」 　熱い内壁に吸い付くように包み込まれ、いきなり達しそうになる。 　思わず喉を詰めて堪えると、理人さんの鼻から甘い息が漏れた。 「ふっ……ぅん」 「気持ちいい？」 「苦しい……けど、なんか……しあわせ」 　もしもここが漫画の世界なら、その時の理人さんの笑顔の隣には、きっと、ほにゃ、とか、ふにゃあ、とか書かれていたと思う。 「俺も、幸せです……」 「佐藤くん……」 「好きです」 「俺も……好きうひゃぁ！？」 　途端に、理人さんの首がのけぞった。 　俺の親指と人差し指の間には、少しの間放っとかれて拗ねていた（はずの）ふたつの乳首。 「あ、や、やめっ……もうそれ、無理っ……」 「じゃないですよね？」 「あっ……やっ……んんぅ……！」 「理人」 「……っ」 「理人……」 　ゆさゆさと理人さんを身体ごと揺らしながら名前を呼んで耳を犯し、乳首を虐め、なかをかき回す。 　その度に俺の昂ぶりを締め付ける力が強くなり、一旦遠ざけた限界があっさりと近づいてきた。 「やめろっ……も、わけ、わかんなっ……あ、あ、あ！」 「理人」 「っ」 「あ、またキュッてなった」 「おまえっ……大人に戻ったら覚えとけよ……！」 　全然怖くない脅しに屈したフリをして、揺れる視界の中で火照った頬をなぞる。 「好きだよ、理人」 　高校生の理人さんの記憶を上書きしたい。 　そんなこと無理だとわかっているのに、言わずにはいられなかった。 「好き……」 「っ」 「好きです」 「もっ、やめっ……あ、いくっ……いくぅ……！」 「ん、俺も……ッ」