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第18話
(俺は、便所…… だから)
自虐的な思考が徐々に、頭の中を支配していく。
自分の蒔いた種とはいえ、意志を持たない物にならないと、到底耐えられそうにない。
「湊、ありがとうは?」
「…… ありが…… とう」
こんなに酷い状況なのに、いつのまにか下の名前で呼ばれている事に気がついて、自分自身でも意味の分からない涙がポロポロ溢れでた。
「んっ…… ふ、うぅっ」
海里の猛った切っ先が、アナルの縁へピトリと触れ、そのまま中へと入ってきたから、たまらず声が出そうになるが、猿轡をされずに行為を受け入れるのは初めてだから、どうすればいいか分からなくなって、唇を噛んで声を殺す。
「口、開けよ」
すると、間髪入れずに告げた海里が唇に指を差し入れてきた。
「噛むなよ」
涼しげな声に頷き返すと海里は眉間に皺を寄せ、それ以上は何も言わずに、湊の体奥深くまで己の欲望を埋めてくる。
「ふぁっ…… あぁっ! 」
先ほどまで、散々彼に馴らされたおかげで、痛みはほとんど感じないけれど、それでも相手が海里だと思えば自然とあえかな声が上がった。
「風呂でも散々聞いたけど、ホント、やらしい声出すよね。もしかして、聞かれたくないから猿轡付けろって言ってた? 」
質問の意味は分かるけれど、今は言葉を紡げない。口腔内へと入った指に、舌を掴まれてしまっているのも要因だが、心の中を見透かされたことが一番大きな理由だった。
「ん、んゔっ…… あっ、あうぅっ! 」
動揺を隠すことも出来ずに、視線をうろうろと彷徨わせると、口角を上げた海里がいきなり腰を引いて打ち付けてきた。
「ひっ、ふぁっ! 」
「いちいち可愛い過ぎるだろ」と呟く声が聞こえたような気がするが、そんな言葉を言うはずがないから、きっと湊の幻聴だろう。
それから……気の遠くなりそうなくらい長い時間と手間をかけ、湊の体は海里によって、執拗になぶられた。
肉のぶつかりあう音と、耳を覆ってしまいたいくらい淫らな自分の嬌声が、静かな部屋の空気を震わせ、惨めさに涙が止まらない。途中何度か直腸内へと海里が熱を放った為、グチュグチュと体内からも卑猥な音が響いている。
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