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双子の日常②

 口を動かすたび、ちゅぷっくちゅっちゅるって卑猥な音がする。お互いのペニスが脈打つのを口の中で感じる。  「さひにひっはほうは、れこれ」  何いってるのかよくわからないかもしれないけど、  「ひろろは、さひにひくひょ」  そこは双子独自の感覚でしっかり通じ合えるみたい。  「んっ…」  シロがクロの鈴口を舌で刔る。  塩っぽい味が舌先に滲みる。  「んひっ…」  負けじとクロもシロの尿道口に軽く歯を立てた。  びくんとシロの腰が跳ね上がり、クロの喉にシロの性器がつっかえ、危なくえづきそうになった。  悪いのはシロではないのだけれど、やたら喉が痛くて報復心が擡げてくる。  唇でシロの亀頭を食み、きつめの輪にした左手指で容赦なく扱く。口の中で溢れてくる蜜は舌先で搦め捕り、その舌を尖らせて尿道口を攻め立てた。  「んぁぁ!」  堪らなくなってシロがクロのペニスを唇から離す。  「あっあっあっ、く、くろっくろ、らめぇっ…おしっこの穴、らめぇっ…」  そんなルール決めてない。  そう言っているのが、クロの舌使いでシロに伝わって来て、シロは悔しいけど、事前のルールとして決めていなかったことを後悔するに留めた。  シロのペニスの細い管の入口をクロの舌がぬっぬっと出たり入ったりする。それがまるで射精しっぱなしになっているようでシロには堪えられない。  「ひぅっひぅぅっああっ!らえ、らえぇ、しろ、しろいっちゃうぅぅ」  腰のがくがくが止まらなくなってもう勝ち負けとか、シロの中ではどうでも良くなって来た。  「シロ、堪え性ないね」  「きゃんっ!」  クロの平手がシロの左のお尻を叩く。ぴくんって震えた瞬間、とぷとぷと先走りの汁が溢れ、クロの顔を汚した。  「しかも漏らすし」  「も、漏らしてないっ!」  「どっちでもいいけど、負けを認める?」  「み、認めな…きゃうんっ」  またぱちんってクロが軽くスパンキングしただけでシロはちょっとだけ精液を漏らしてしまう。  「今度は完璧に漏らしたよ、シロの負け、ねっ」  「あぅっああぁぁぁぁぁっ!!!」  クロの中指が、使い込んで甘く解れたシロのアナルに押し込んだ瞬間、シロのペニスから発射された精液がクロの端正な顔を汚した。  シロの肉環はひくひく閉まったり開いたりを繰り返して、クロの指を咥えこむ。  「シロの中ってふわふわしてるよね」  「ふわふわ?」  ぴくん、ぴくんと肩を震わせながらシロがクロに問う。  「入口のとこはきゅうきゅう締め付けるのに、ナカの肉はすごく柔らかくて乱暴にしたら壊れちゃいそう」  「俺、壊れんの?」  正直シロは賢くない。  全く。  「壊れはしないと思うよ。大体、何回ここ使ってセックスしてんの?」  「少なく見積もっても3ケタは行くね。」  びしっと右手の指3本立ててシロは破顔する。  背徳的なことにシロクロ、えっちなことに関しては早熟で、しかも、お互い1番スキナヒトが1番傍にいて、1番自分を理解して、1番自分の感覚に近かったから、初めて想いを遂げたのは他人よりずっと早かった。  マスターベイションを覚える前にお互いの性器を弄り、後腔に挿入してた。  マスターベイションを覚えた後も、二人でした方が気持ちよかったから、二人でした。  愛と合意があるから問題ない。  本気でそう思ってる。  つまりシロクロ、ちょっと低モラル。

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