16 / 25
第16話
ベルトをかちゃかちゃ慣らし、もどかしく外してしまうと、直人は梓からズボンを脱がせた。
二人とも全裸になり、抱き合ったまま腰をやった。
互いの性器が擦れ合い、どんどん勃ちあがってくる。
「あ、あぁ。直人、気持ちいい、よ」
「俺もだ」
やがて先漏れの体液があふれ出し、直人の突き上げが一層激しくなった。
荒い息を吐きながら、腰を入れてくる直人。
(直人の全てを、受け止めてあげたい)
梓の胸の内は、直人への長年の想いでいっぱいだった。
だからこそ、いい形で彼にこの体を捧げたかった。
「直人、ローションある?」
「あ? ああ」
はぁはぁと息をしながら、直人はヘッドボードの引き出しから潤滑剤を出した。
「これ使って、まずは指で僕を広げて」
「大丈夫なのか?」
「……初めてじゃないから平気」
ともだちにシェアしよう!