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第17話

 今年の春に卒業した、新見先輩。  梓は、彼と深い仲になっていた。  直人が、女の子と付き合うから。  寂しくて、仕方がなかったから。 「ごめんな」 「謝ることなんかないよ」  それより、と梓は明るい声を上げた。 「早くヤッてよ。萎えちゃうじゃん」 「う、うん」  直人はローションを手に取り、慣れない手つきで梓の後ろに塗り込んだ。  彼女が濡れない時に使おうと思って用意しておいた、ローション。  まさか、梓に使うとは考えてもみなかった。 「そう。巧い、よ。直人……」  太い直人の指が、粗野な動きで後ろを解してくる。  そしてもうすぐ、この指の何十倍も太いものが挿入ってくるのだ。 「う、ん……。あぁ……」  ぞくぞくする。  早く、欲しい。  僕を、滅茶苦茶にして欲しい。  でも、その前に……。

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