53 / 459
第三章・24
それを合図に、ルドーニはヴァフィラの後膣から指を抜き脚を大きく開かせた。
恥じらうヴァフィラが、たまらなく愛おしい。
ルドーニは腰を進めながら、ヴァフィラの唇に口づけた。
ルドーニの咥内に、ヴァフィラの方から舌が差し入れられてきた。
ゆるやかに踊る舌。
腕は首にまわされ、ルドーニを受け入れる気持ちが全身で表された。
体も硬くない。
充分にリラックスしている。
それを確認したルドーニは、安心してヴァフィラの内にゆっくりと自身を埋めていった。
「あ、あ、あぁ」
甘く響くヴァフィラの声。
大きく背を逸らせ、ルドーニをしっかりと受け止めた。
ルドーニは、注意深くその表情を観察しながら腰をやった。
「痛くない?」
ヴァフィラは黙ってうなずいた。
切なげな表情に、苦悶の色は見えない。
甘い吐息とともに、ヴァフィラは唇を小さく動かした。
「……いい」
「ん?」
「気持ち、いい」
そっとささやかれた最高の賛辞に、ルドーニは安堵の笑顔を向けると静かに動き始めた。
ともだちにシェアしよう!