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第三章・25
細心の注意を払って、ていねいに突く。
万が一、後膣が裂けて少しでもヴァフィラの毒血が流れたら、文字通りあっという間に昇天してしまう。
しかし、それ以上にヴァフィラをもっともっと気持ちよくさせてあげたかった。
初めての行為を、心地よいものとして心に、体に刻んであげたかった。
「んっ、ぁん、あッ」
ヴァフィラの声が、ルドーニの胸の中まで染み入る。
抜き差しのたびに、濡れた音が鳴る。
ヴァフィラの内壁はルドーニにいい具合にからみつき、昂ぶりはどんどん上がっていった。
ルドーニに揺さぶられながら、ヴァフィラはこれまで味わったことのない悦楽に我を忘れた。
ルドーニの先端が敏感な部分をこするたびに、大きく震え嬌声をあげる。
勝手に声が漏れ、勝手に腰が波打つ。
まるで、自分が自分でなくなってしまったよう。
「あぁ、ルドーニ。ルドーニ」
うわ言のように洩らされるヴァフィラの言葉は、ルドーニにもかつて味わったことのない深い悦びを与えた。
この時間が、永遠に続けばいい。
できるだけ長引かせたかったが、ヴァフィラの体への負担も考え、このまま一気に駆け上がることにした。
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