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第三章・26

「いくぜ、ヴァフィラ。いいか」  腰の動きが一段と速まり、ヴァフィラはルドーニの背中に爪を立て、髪を振り乱して悶えた。 「あッ! ああ!」  熱い体液が、ヴァフィラの内に注がれた。  体内を浸していく、自分以外のもののぬくもり。  眼を薄く閉じ、口で大きく呼吸しながらヴァフィラは余韻に浸った。  まだ体が小刻みに震えている。  ルドーニがゆっくりと引き抜かれる時、名残惜しいとすら感じた。 「ヴァフィラ」  ルドーニが、震える体を抱きしめキスしてくれた。  髪を撫で、いたわってくれる気持ちが嬉しかった。 「悦かった?」 「……ん」  あとはふたりで抱き合って眠った。  素裸のままだったが、ルドーニのぬくもりに包まれて、風邪をひくことなどなかった。

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