73 / 459
第四章・15
途端にヴァフィラはルドーニの首に両腕を回し、自分の方から舌を差し入れてきた。
激しく絡ませてくるヴァフィラに、ルドーニは驚かされた。
(おいおい。ちょっとスゴイよ、これは)
舌を絡ませながら、ルドーニはヴァフィラの服をほどきにかかった。
普段なら恥じらう仕草を見せる彼が、おとなしくされるがままになっている。
ベッドでなければ絶対に承知しないはずなのに、そのまま長椅子の上でその素肌をさらす。
激しい口づけが終わるころには、ヴァフィラの身をまとうものは何もなくなっていた。
「次はどうして欲しい?」
ルドーニの声もかすれる。
ヴァフィラの唇がかすかに震え、動く。
耳か首筋だな、とルドーニはあたりをつけていた。
だが、ヴァフィラはそれを一気に飛び越え、迫ってきた。
「胸を」
「へ?」
「胸、を……」
さすがに乳首とは言えなかったようだ。
真っ赤になってうつむいている。
ルドーニはまず首筋に唇を当て、舌を下方へ滑らせた。
じらすように乳輪を舐め回し、触れるか触れないかくらい薄く尖りを唇でかする。
ともだちにシェアしよう!