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第五章・14

 止める間もなく、舌の感触がルドーニを襲った。  細く熱い舌が、棒心に絡みついてくる。  先ほどルドーニがヴァフィラにやったように、ゆっくりと舐めあげ、唇で締め付け、吸ってくる。  瞬く間にルドーニのものが硬くなってゆくのを、ヴァフィラは咥内で味わった。  感じている。  ルドーニが、感じてくれている。  何だかそれがとても嬉しくて、ヴァフィラは夢中で施した。  ルドーニは上半身を起こし、自分の脚の間で一生懸命に口淫をするヴァフィラを眺めた。 「んん。うッ、んぅ」  硬さと大きさを増したルドーニのものは、ヴァフィラの口の中に納まりきれなくなっている。  喘ぎ、時折荒く息をつきながら奉仕するヴァフィラ。  唾液があふれ、水音が響く。  ルドーニはヴァフィラの顔にかかる髪を梳き、さらりと撫でた。 「ヴァフィラ」  その声に、ヴァフィラは顔を上げた。  頬を染めた上目づかいの表情は、これまで見たことのないヴァフィラだった。

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