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第五章・15
付き合った女性や娼婦に、口淫してもらったことは何度もある。
技術は到底及ばないかもしれないが、ヴァフィラのそれは今までのどんな行為よりルドーニを興奮させた。
もういい。解かったから、と言うつもりだった。
だがしかし。
ヴァフィラにとっては、ルドーニが初めての相手だ。
これまで誰の色にも染まっていない、純白の心と体を持っている。
そんなヴァフィラを、自分の色に染めあげてみたい欲望がルドーニの胸に突き上げられてきた。
「手を添えて、先の方ぺろぺろしてみて」
「こうか?」
ぴちゃぴちゃと音を立てながら舌を躍らせるヴァフィラの姿は、ぞくぞくするほど官能的だ。
「ぅん。次は、横の方舐めて。そう。下から上に向けて」
「ふッ。んッ、う」
言いなりに動くヴァフィラ。
無垢で純粋だ。
それを、どんどん汚してゆく背徳的な快感に、ルドーニは眩んだ。
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