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第五章・16

「あぁ、いいな。じゃあ、裏の方舐めながら口の中に入れて」  ルドーニはそう言ってヴァフィラの頭に手を置くと、少しずつ自分に向けて押した。  ヴァフィラの咥内に、深く肉茎が入り込んでゆく。 「んんッ。んッ、んッ」 「奥まで入れたら苦しいだろ? 苦しくなったら今度は抜いて。口は、離さないで」  次第にヴァフィラは自分で頭を動かしながら、ルドーニのものを咥内で抜き差しし始めた。  柔らかな感触がまとわりつく。  唾液でぬめる。  水音がたつ。 「舌、お留守になってる。ちゃんと舐めて」 「んッ。あ、んん」  まだぎこちないヴァフィラの動きはかえって新鮮で、ルドーニは熱いため息をついた。  俺のヴァフィラ。  俺だけの、ヴァフィラ。  美しく清らかな彼に、俺は今最高にいやらしい事をさせているのだ。  男の持つ征服欲が、ルドーニを心地よく満たした。  戦地での昂揚が、知らず知らずのうちに鞘から抜かれていた。

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