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第五章・17

 ヴァフィラはただひたすら唇を、舌を必死で動かした。  そう。最初は単なる意地のはずだった。  あんまりルドーニが解からずやなものだから。  口中に、苦みが拡がった。  ルドーニが、体液を漏らしたのだ。  自分がルドーニをそこまで感じさせ、追い詰めているという満足感がヴァフィラにはあった。  すっかり猛々しくなった、ルドーニの分身。  施しながら、ヴァフィラは異様な昂ぶりを感じていた。  自分がしている側のはずなのに、体が疼いてくる。  喘ぎが、甘い息が漏れる。 「ぅん、んッ。あぁッ……」  ヴァフィラは声をあげ、悶えた。  自らの先から、淫液が漏れだした気配を感じた。 「ヴァフィラ、ありがとう。ここまでだ」  ルドーニが、そっと両手をヴァフィラの頬に当て顔を引き離した。  もう限界だ。  このままだと、腰をやってしまいそうだ。  さすがに初めてのフェラで、そこまではできない。  精液を飲み干させるなど、とんでもない。  

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