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第五章・19

「ああっ! あ、あぁああ!」  腰を打ちこみ始めてからそう時を経ず、ヴァフィラは吐精した。  淫液があふれ接合部にとろとろと流れ落ち、卑猥な水音はさらに高まった。  ルドーニが腰をやるたびに、ぐちゅぐちゅと濡れた音が響く。  乱れた呼吸を整えることも許されず、ヴァフィラは揺さぶられ続け、悶えた。 「ルドーニ。好きだ、ルドーニ」  その言葉に、ルドーニは先程までのヴァフィラの淫らな行為を思い出した。  赤い濡れた舌先。  震える睫。  かかる甘い吐息。 (あッ、やべえ)  自分の体に必死でブレーキをかけようとしたが、無駄だった。  軽く震え、ルドーニはヴァフィラの内に熱い昂ぶりを吐き出した。  ヴァフィラの、高らかな嬌声があがる。  俺としたことが、こんなに早くイッちまうなんて。  苦笑いが浮かぶ。  だが、それほどまでに今夜のヴァフィラはそそるのだ。    体を大きく引き攣らせた後、ヴァフィラはぐったりと脱力した。  薄く眼を開き、こちらを見ている。  ホッとしたような顔。  これで終わりと思っているのか。

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