100 / 459

第五章・21

「あっ、あぁ。はぁッ、は、んあぁ」  耐えられない。  この昂ぶり。  体の奥深くまで響いてくる、ルドーニの律動。  激しく脈打つ、熱い体。  ヴァフィラは震え、びくびくと何度も何度も達した。  だが、それでも赦してもらえない。  延々と続くマニゴルドの責め。  もうだめ。どうにかなってしまいそう。  いや、すでにおかしいのかもしれない。  自分のあげる声が、知らない別の世界から聞こえてくるもののようだ。 「ああッ! んあああぁ!」  ひときわ高く響いたヴァフィラの声に重ねて、ルドーニは熱い体液をたっぷりと注ぎ込んだ。  細かく震え、時折大きく引き攣るヴァフィラの体をしっかりと抱いた。  頬に流れた涙の痕を、舌で静かに舐めとった。  しばらく余韻を楽しみ、名残惜しげに引き抜くと、ヴァフィラの後孔からごぷりと精液が溢れ出した。  ゆっくりとシーツに拡がってゆく滲みを、ルドーニは安らかな心地で眺めた。

ともだちにシェアしよう!