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第六章・6

 まぁ、その頻度は格段に落ちてはいるが。  なにせ、そのことがヴァフィラに見つかると大変だ。  有無を言わさず光速拳が飛んでくる。  ルドーニは、ほんのわずかの間迷ったようだったが、にたりと口の端を緩めて立ち上がった。  そうこなくては。  グラフコスは、今日は俺のおごりだ、などと豪儀なことを言いながら、ルドーニとともに街へと降りて行った。

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