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第六章・17
妓館で遊んでみても、以前ほど楽しいとは思わなくなっていた。
ルドーニさん、ルドーニ様と自分を慕ってくれる女の子たちには悪いけれど、今この腕の中にいる人には到底及ばないのだ。
「大丈夫か? 久しぶりだから、ここまでにしておこうか」
胸を大きく上下させて、震えているヴァフィラ。
熱い口づけを交わし、そっと体を撫でて愛しただけでもう果てて苦しげに喘いでいる。
昨夜、性欲は処理したばかりだ。我慢できない事はないかも……。
いや、ヴァフィラは別腹だ。
やはりもう少し愛し合いたい。
そんなルドーニの気持ちを察してくれたのか、ヴァフィラは自分の方から首に腕を回してキスをくれた。
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