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第六章・18
「ヴァフィラ、愛してる」
激しく昂ぶる体を抑えるためにも、ルドーニは意識して言葉でヴァフィラを愛撫した。
好きだ、綺麗だ、愛してる。
しかしそうやって言葉にすると、一層思いは募ってゆく。
火に油が注がれる。
胸の小さな尖りを吸いながら、手はすでにヴァフィラの後膣に伸びていた。
乳首を緩く噛みしだき、そのリズムに合わせて指を埋め込んでゆく。
「あ、あぁ。ルドーニ、ダメ、ダメだ。んッ、ぅんんッ!」
「ダメ? やっぱり?」
指の動きが止まった。
「あ……」
いけない、とヴァフィラは唇を噛んだ。
器用そうに見えて、その実不器用だったルドーニ。
私がダメだとかイヤだとか言えば、額面通りに受け取ってしまうじゃないか。
また、我慢させてしまうじゃないか。
「ダメだというのは、その、本当にダメなわけじゃなくって。つまり、あッ! あぁんッ!」
ヴァフィラの生真面目な説明を全て聞き終わる前に、ルドーニは再び指を蠢かせ始めた。
要するに、気持ち悦すぎてもうダメということか。
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