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第六章・21
ひときわ高く啼いて、体を引き攣らせるヴァフィラ。
その狭い内壁が蠢き、ルドーニを締め付けてくる。
一度は果てた分身は、萎えるどころか再び勃ちあがるかのように感じられた。
耐えた。
ルドーニは耐えて、それを逸らすようにヴァフィラを抱きしめ髪を撫でた。
優しく口づけ、彼の高鳴る心音が落ち着くまで髪を撫でた。
それは、自分自身をも落ち着かせるためのひとつの儀式のようでもあった。
引き抜いてもルドーニのものはまだ充分に硬く、もっと与えろと主張していた。
だが、深い息をついてヴァフィラが身じろいだ。
半身を起してくる。
あぁ、そして絹のハンカチを手に取るのだろう。
今夜は、これでおしまい。
仕方ない。
2週間ぶりの全身運動は、いつも以上にヴァフィラを疲れさせているに違いない。
しかし、彼は腕をサイドテーブルには伸ばさずじっとルドーニを見つめてきた。
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