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第六章・22
「ルドーニ」
「なっ、何?」
半開きの唇が濡れて、やたら色っぽい。
「そのままで」
「え? あ、あぁッ! ちょっと!?」
何とヴァフィラはルドーニのペニスに手を添え、静かに口に含んだのだ。
「ちょっと待て、ヴァフィラ。そんなこと!」
「イヤか?」
先端を舐めながら、ヴァフィラがすがるようなまなざしを向けてくる。
なんてエロい眼をしてるんだ、ヴァフィラ!
イヤじゃない。
いや、むしろ嬉しくてたまらない。
返事もできずにもじもじしていると、ヴァフィラは再び愛撫を始めた。
続けざまにルドーニを受け入れるのは、さすがに身が持たない。
だが、さほど体力を酷使しない行為なら。
いつも、私を一番に考えてくれているルドーニ。
今度は、私が彼を一番に考えてあげる番だ。
今度は、私が彼を満足させてあげる番だ。
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