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第六章・23

 優しく、ゆっくりと、ていねいに腰を突いてくるルドーニを思い出しながら、ヴァフィラは唇を、舌を動かした。  あのように、心をこめて。  ルドーニのものが、硬く力強く勃ち上がってくる。  下から上に向けてじっくりと舐めあげ、先端を口に含み唇で吸いながら舌でつつく。  口淫をするのはまだわずか二度目だが、ルドーニがいつも私に手でやってくれることを、口ですればきっと気持ちがいいはずだ。  施しているうちに唾液があふれ、濡れた音が響き始めた。 「巧くなったな、ヴァフィラ」 「本当か?」  嬉しくなったヴァフィラは、さらに激しくルドーニをしゃぶり始めた。  初めての時は、ただ意地で、夢中でやっていたが、今夜は違う。  ルドーニを、気持ちよくさせてあげたいのだ。悦ばせてあげたいのだ。 「ぅん。んっ、ふッ。んンッ」  ぴちゃぴちゃと音をたてながら喘ぎ始めたヴァフィラ。  ひそめた眉根が切ない。  紅潮した頬が愛らしい。  体への刺激に合わせて、音で、視覚で興奮が高まってゆく。

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