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第六章・24
「ヴァフィラ、もう、もういいから」
腰を突き動かしたい衝動をおぼえ、ルドーニは慌ててヴァフィラを止めようと声をかけた。
「ダメか? 気持ちよくないのか?」
「ダメじゃないけど。気持ち、いいんだけどッ」
囁くヴァフィラの吐息が、唇が先端をくすぐり、ルドーニはたまらず腰を動かしてしまった。
突然向かってきたルドーニにヴァフィラは少し驚いたが、そのまま口に咥えて唇でしごきだした。
やばい。
ダメだってば、ヴァフィラ。
しかし体は身勝手なもので、ヴァフィラに甘えて動き出す。
どうしても抑えきれず腰をやるルドーニを、ヴァフィラは時折むせながら喉奥で受け止めた。
締め付けてくる唇。
絡みつく舌。
柔らかな喉。
「ダメ。だめだめ、もうダメ、ヴァフィラ。口離して」
「……」
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