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第六章・30
ふたり、抱き合って眠った。
眠りに落ちるまで、ルドーニはずっとずっとヴァフィラに愛の言葉を囁いていた。
ようやくおとなしくなって眠ったルドーニの髪を、ヴァフィラは優しく梳いた。
ルドーニの冬は終わりを告げて、春風が吹いたかな。
この春が、永遠に続きますように。
窓から細く入り込む風からも、かすかに春の匂いがした。
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