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第七章・3
このところ、ルドーニの様子がおかしい。
そう、ヴァフィラは感じ取っていた。
細かった銀の月が、丸みを帯びてきた頃からそれは始まった。
ほら、今日もそうだ。
中庭のベンチに腰掛けている、ルドーニ。
一片の紙切れを、なにやら熱心に眺めている。
近づいたヴァフィラに気づくと、さりげなさを装ってその紙をすばやくポケットにねじこんでいる。
見られては、まずい。
そんな意識が伝わってくる。
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