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第七章・14

「俺さ、今夜はもう一匹お魚が食べたいんだけど」  その言葉の意味が解からないヴァフィラではなかった。  謝罪、感謝、そして安堵。  それらの気持ちを表したいとも感じていたので、入浴を済ませた後は素直にベッドに横になった。  隣に滑り込んでくるルドーニ。  自分から首に腕を回し、何度も何度も口づけた。 「ルドーニ、怒ってないか?」  小さな、不安そうな声。  怒っているなら、ここにこうして一緒にいたりしないよ、とにっこり笑い口づけた。  深く、角度をつけてつながり舌を伸ばして絡めあった。  もう何も言わないよう、しっかり塞いで長く熱いキスをした。

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