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第七章・16
(おいしい白身魚、たっぷり時間を掛けて身をほぐさせてもらうぜ?)
ルドーニの唇は首筋に移り、ちゅっ、ちゅくと濡れた音を立てながらキスを落とす。
両手は体の横のラインを何度もさすり、全身を昂ぶらせてゆく。
「ん、あっ。あぁ、はぁっ……」
切ないヴァフィラの声。
いつもならここで、その唇は胸に移る。
薄紅の可憐な尖りを可愛がりにくる。
しかし、ルドーニの唇は腋の方へと移っていった。
舌腹で大きく舐め、時には強く吸う。
甘噛みされるとぞくりと快感が走り、ヴァフィラは先端から体液が漏れるのを自覚した。
「あっ、あっ、ルドーニ……」
余裕の無い声。
胸をそらせて、誘ってくる。
早くここへとせがんでくる。
それでもルドーニはヴァフィラの胸を素通りしてその内股へと唇を滑らせた。
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