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第七章・17
手で性器を静かに擦りながら、足の付け根を何度も舐めた。
ここなら人に見られる心配も無い、と強く吸っては赤い痕を残す。
ヴァフィラの震えはしだいに大きくなり、ルドーニの手に溢れた体液がとろりと落ちてきた。
あと少しで、というところでルドーニは内股から唇を離した。
ひどく昂ぶる。
だが、決して絶頂は与えない。
そんな風に、ルドーニはヴァフィラの弱いところを緩く舐め、吸い、撫でさすりながらいじめていった。
「んっ、あぁっ、はぁッ、はああッ!」
再び、漏れる気配が。
だが、逸らすようにルドーニが去ってゆく。
そして、新しい部分を拓いてゆく。
今度は膝の裏。
その次は足の指。
そんなふうに体中を転々としては、もくもくと愛撫するルドーニ。
何か変だ。
今夜のルドーニは、いつもと違う。
さすがのヴァフィラも次第にその妙な感じに気づきはしたが、言葉にならない。
何か言おうとしても、声は甘い喘ぎに変わってしまう。
「んあ、あぁ、ルドーニ……ッ」
彼の名前を呼ぶのがせいいっぱいだった。
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