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第七章・19

「ヴァフィラ。俺のこと、欲しい?」 「……」 「ん? いらない?」 「……欲しい」 「そんな時、何て言うのかな~」 「……」 「挿れてください、って言えない?」 「……」  ヴァフィラはもうほとんど泣きそうだった。  そんなことをささやきながら、ルドーニの手はヴァフィラのペニスを擦り続けているのだ。  始めてからどのくらい経ったのだろう。  一時間? 二時間? いや、もう夜が明けるのではと思うくらい長いこと経っているようにさえ感じる。  その長い間中、ずっとずっといじめられ続けているのだ。  どんなに昂ぶっても、漏らしても、絶頂は与えられずに逸らされ続けているのだ。  恥も外聞も無い。  高いはずのプライドなど、今この時は何の役にも立たなかった。 「……ください」 「ん?」 「挿れて……ください……」  あぁ、ヴァフィラ、とルドーニはその細い体を強く抱きしめた。  いじめてごめんね、ヴァフィちゃん!  でもここまで来たら、もう少しいじめちゃうからね!

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