154 / 459

第七章・22

 再び腰を動かし始めたルドーニに、ヴァフィラはすっかり手綱を握られていた。  もう少し、もう少しで……そこで、止められる。  絶え間ない快感。  焦らされる絶頂。 「動いて。ね?」 「ううぅ……」  探るように、ヴァフィラは自ら腰を浮かせ恐々動かした。  内壁に当たる、ルドーニの硬い感触。  もうそれだけで感じて漏らしてしまう。 「うッ、く。んぅう、うッ」  ぎこちなく動き出すヴァフィラ。  腰をやるたびに、悶える。  自らの動きに、追い詰められる。 「はぁ、はあ、あッ、あッ、ああ。や、ぁ。ぃやッ、やあぁ!」  抜き差しするうちに、内壁の最も敏感な部分にルドーニが当たった。  眼のくらむような快感が、ヴァフィラを襲う。  気持ちいい、気持ちいい、怖いくらい、気持ちいい。    後はもう、そこばかり狙って擦り付けた。  ぎこちなかったヴァフィラの腰の動きは、今や滑らかなうねる波となって淫らに踊る。 「あぁッ! ああッ! あああッ!」

ともだちにシェアしよう!