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第八章・22

「いいな、ヴァフィラ。最高だ」  抉るように、腰を回しながら突いた。  内壁のいたるところに、ルドーニが当たる。  腹の中までかき回される。  悲鳴を上げながら、ヴァフィラはルドーニの背に爪を立てた。 「ああッ、ああッ、ああッ!」  腰をやるたびに、ぐちゅりぐちゅりぐちゅりと卑猥な音が鳴り響く。  ヴァフィラの嬌声が色を添える。  ルドーニは、もうニコルスもどきの事などどうでもよくなっていた。  夢中で腰を突いた。  俺は好きだ、ヴァフィラ。  お前のことが、大好きなんだ。  誰よりこんなに愛してるんだ。  背中に食い込む爪の甘い痛み。  爪が食い込めば食い込むほど、ヴァフィラが自分とひとつになってゆくような気がする。  ヴァフィラの吐く息を吸い込み、その熱を分かち合った。  唇を重ね、その悲鳴すら体内へ取り込んだ。

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