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第九章・16

 癪な話ではあるが、疲れ切ったヴァフィラをいたわってあげられるものなら何でもありがたい。  ルドーニは、ここは素直に彼の好意を受け取ることにした。 「いいのか? いくらだった。払うぜ、代金」 「いいってことよ! それより、うまくやれよ?」  ニンマリと笑うナッカの目つきがエロい。  やれやれと感じながらも、ルドーニは彼に礼を言うと、その足でバラ園へと向かった。

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