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第九章・18

「ヴァフィラ様、どうぞ一服なさってきてください」 「後は単純作業。我々だけでも、何とかなります」 「ずっと働きづめですわ。時にはお休みにならないと」  バラの作業に関わる者たちが、みな口々にヴァフィラをねぎらってくる。  いっそもう、今日はお帰り下さいとまで申し立ててくる。  さあさあさあ、と背中を押され、ヴァフィラは困惑とありがたさを噛みしめながらルドーニと共に私宅へ向かった。

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