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第九章・34
「出る。マジで俺、出るから。だからヴァフィラ、口、放して」
焦りを覚えながらそう言うと、ヴァフィラは逆に深く咥え込んできた。
舌をねっとりと絡ませ、唇できつく締めては滑らせる。
あぁ、お手上げだ。
申し訳ないが、俺のものを飲んでもらうしかないか。
ルドーニが大きく震えたとたん、急にヴァフィラは彼を解放した。
「なッ! ヴァフィ……ッ!?」
「あぁ……、ルドーニ……」
ルドーニの白い精液は勢いよくヴァフィの顔にかかり、その美しい肌をべっとりと汚した。
しかしそんな彼は、長い睫毛を震わせて、甘美な快感に酔い痴れている。
「ヴァフィラ……」
すべて吐き出したあと、ルドーニは彼の顔に口づけた。
何度も何度もキスを落とし、舌を伸ばして頬を舐め、自ら放った種を清めた。
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