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第十章・18
せわしく被服を脱がせると、改まったように口づけしてきた。
強く、激しく、情熱的なキス。
ねじ込むように、舌が入れられる。
口づけの合間に、やはり名前を呼んでくる。
ヴァフィラ。
ヴァフィラ。
何だ、一体どうしたのだと喘ぎながら問うても、ただ名前を呼んでくる。
胸に、脇に、腹にキスが落とされる。
全身を舐めまわす勢いで、すがってくる。
いつもの余裕はどこへやら、まるで初めての少年のようにむさぼってくる。
そんなルドーニを、ヴァフィラはただ受け止めた。
ぶつかってくる命を、受け入れた。
愛撫は荒々しく激しいのに、なぜだかゆったりとした心地だ。
吐く息は、甘く深く静か。
ついにはペニスまで咥えこまれたが、やはりおおらかに受け入れた。
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