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第十章・20

 体内に蠢くものを感じると、さすがに昂ぶってきた。  しかも、そうしながら片手は前に伸ばし、性器を静かに擦り続けているのだ。  余裕はなくとも、器用さは変わらないらしい。  そんなルドーニを憎らしく思いながら、ヴァフィラは喘いだ。 「ん、ぁ。あ、ぁんッ。はぁ、あぁ」  切ない細い声は、ルドーニをどんどん興奮させてゆく。  指は三本入れてから、充分に慣らしてから、と考えていたが、もうたまらない。 「挿れていい? ヴァフィラ。挿入っても、平気?」  自分の声音がいやらしい。  息を荒げながらそんな事を言う自分が恥ずかしい。  それでもヴァフィラは、優しく許してくれる。  首をひねって後ろを向いて、優しい声をかけてくれる。 「ルドーニ、早く……」  背を反らせ、高く掲げられた腰。  早くおいでと誘ってくる。  ヴァフィラの細い腰に両手をかけ、ルドーニはゆっくり貫いた。

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