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第十一章・23

「あ、あぁッ! やぁッ! あッぁ!」  ルドーニの手のひらに、温かな精液がたっぷりと吐き出された。  乱れた呼吸を整えながらも、ヴァフィラの眼の色は淫靡に濡れており、自ら腰を浮かせてルドーニを待っている。 「ヴァフィラ、何か今夜イイね。エロ可愛い、ってヤツ?」  だって初夜だから、とは口に出しては言わない。  恥ずかしくなって、横を向いて枕に顔を埋めた。  だが、そんな仕草にもそそられる。  全身を撫でまわし、舐めまわしながら、ルドーニはヴァフィラの後ろを慣らしていった。  ルドーニ。愛してる、ルドーニ。  ルドーニの全てを受け入れる気持ちの整ったヴァフィラの心は、体の方も開いていた。  ルドーニの指を、体内に飲み込んでゆくヴァフィラ。  これまでにないくらいスムーズに、何本もの指を取り込んでいった。 「あッ、あッ、ルドーニ。そこッ!」 「ここ、気持ちイイ?」  ルドーニの太い指先が、ヴァフィラの腹側のポイントに当たる。 「あっ、ぁああ、あッ、んぅ!」  再びヴァフィラのものから、体液がとろとろと流れ出す。  それをすくったルドーニは、今度はそれを自身に絡ませそっと後膣にあてがった。 「いくよ、ヴァフィラ。いい?」  ぐりぐりと、先端が押し付けられる。  ヴァフィラはシーツをきつく掴んで、悦楽に備えた。

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