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第十一章・24
丁寧に、慎重に腰を進めるルドーニの優しさはいつも変わらない。
ヴァフィラの内壁が擦れて痛くならないよう、細心の注意を払ってくれる。
そして、彼のものを根元まで受け入れて抱き合う時間が、ヴァフィラは好きだった。
シーツを掴みしめていた手の緊張が解け、ルドーニの背にまわされる。
「ヴァフィラの内、気持ちイイよ」
彼の内壁はすぐにマニゴルドの大きさに慣れて絡みつき、性器を締め上げてくる。
「動くぞ」
腰が、入れられる。
初めは、ゆっくり静かに。
そしてどんどん深く激しく、律動は昂まってゆく。
「う……ぁっ、くッ……うっんん」
ベッドの軋む音。
腰が叩きつけられるたびに弾ける、肌の音。
接合部の、粘り気のある水音。
これにヴァフィラの啼き声が加わるとたまらない。
「ヴァフィラ。ヴァフィラ、もっと声、聞かせて」
「んぅッ! や、恥ずか……しいッ」
恥ずかしい、だなんて。
まるで初めてみたいに。
また一つ、距離を縮めたはずの今日だったが、それでもなお見知らぬ表情を見せてくるヴァフィラがたまらなく素敵だった。
愛おしかった。
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