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第十一章・25

「ヴァフィラ、愛してる」 「ル、ドーニ。あッ、あぁ、あぁあ!」  本当に、可愛い声で啼く。  ヴァフィラの声が、ルドーニの耳に、胸に、心に染み入ってゆく。  収縮を繰り返し、きつく締め付けてくる肉壁に、ルドーニも駆け上がってゆく。  一度ぎりぎりまで引き抜いて、焦らそうか。  もう少し、我慢しようか。  そう考えないこともなかったが、まるで初めてのようにふるまうヴァフィラに、考え直した。  このまま一気に駆け上がろう。 「ふ、ぅんッ!」  ルドーニの先端が、ヴァフィラの敏感な部分を擦ったらしい。  びくんと体を跳ね上げ、勃ちあがったものから淫液が再び溢れた。  接合部に流れ込み、さらに滑りの良くなったルドーニの腰は、ずんずんヴァフィラを突き上げる。 「出すぞ。いいか」 「んッ! んんッ! んあぁあ!」  背中に食い込むヴァフィラの爪の痛みが、心地いい。  ルドーニが、ヴァフィラの内にたっぷりと精液を注ぎ込んだ。  違う温度を体内に感じながら、ヴァフィラはゆっくりと眼を閉じた。  拡がってゆく、熱い熱いルドーニの想い。

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