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第十二章・20

「ッてぇ!」 「大人しくせんか、馬鹿者」  ルドーニを待っていたのは、師匠の説教と痛い治療だった。  すり潰された青臭い薬草を刺されたところに塗りこまれると、飛び上がるくらい染みて痛い。 「俺はもういいから、自分でやるから。それより師匠、ニコルスの様子、診てきてくれよ。具合が悪いらしいんだ」 「ニコルスが? しかし、なぜお前がそれを知ってる」 「え~あ~、まぁ、何というか。オーラ? そう、オーラで感じるんだよな!」  またバレバレの嘘を、と思いつつも、イジェスはニコルスを訪ねた。  驚いたことに彼が伏せっているのは事実で、ヴァフィラと共に、彼の具合が少しでも良くなるようにといろいろと世話を焼いた。

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