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第十二章・25
「あぁッ!」
シーツを掴み、喉を反らせてヴァフィラは甘い悲鳴を上げた。
大丈夫かな、と顔色をうかがうルドーニの頬に手を伸ばすと、もっともっととねだってくる。
「もっと……強く……激しく、んあぁ!」
次々とこぼれるヴァフィラの嬌声。
これだけ声を上げる元気があれば平気だな、とルドーニもようやく安心して動いた。
腰を捻り、ねじ込むように貫くと、実に悦い声でヴァフィラが啼く。
「あぁん! あッ、はぁッ! あぁあん!」
ヴァフィラが二度目の絶頂に達した時、ルドーニもまた果てた。
熱い、甘い蜜を、ヴァフィラの内にたっぷりと注いだ。
「あぁ、あ。あぁああ……」
全身に沁み渡る、ルドーニの精液。
ルドーニの滋養。
体からはひどくぐったりと力が抜けたが、心地よい疲労感だ。
余韻を味わいながら、ヴァフィラはルドーニに腰を緩く擦りつけた。
甘えるように、何度も何度も擦りつけた。
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