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第十三章 夜のお菓子
ルドーニの同僚である魔闘士は、なにもヴァフィラだけではない。
同じカラドの魔闘士は他にもおり、何かと絡んでくる奴もいる。
3歳年下の、ナッカがいい例だ。
天真爛漫な性格のこの男は、恋に関してもオープンだ。
同僚のディフェルを何かにつけて、ルドーニに自慢してくる。
自分がどんなに素敵な恋人に恵まれているか、のろけてくる。
そんなナッカがルドーニにとっては、時にはうっとうしく、時には羨ましかった。
自分だって、素敵なヴァフィラとの関係を公にしてみたい。
ルドーニにそう思わせるほど、ナッカの恋愛事情は明るかった。
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