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第十三章・4
「んッ、あぁ! あっ、あッ、ナッカ!」
声を上げ、髪を振り乱し、身をよじるディフェルはひどく新鮮だった。
ナッカは、この慣れ親しんだ恋人の新しい一面に歓んだ。
「ディフェル、俺の、オレのディフェルッ! な、悦い? ココ、どう? 気持ち悦い?」
ナッカが腰を捻ると、体内の彼の分身がディフェルの前立腺をぐちりと押し擦った。
「あぁああ! そこ、は。ダメだ、ナッカ……ッ! あッぁあ!」
しかし、ダメ、という事は、悦くないという事か、と素直なナッカはさっさと愛撫を止めてしまおうとするのだ。
引き留めるにも恥ずかしいディフェルだが、今夜は『夜のお菓子』のせいにできる。
本当は淫らな自分を、さらけ出す事ができる。
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